浣腸(腸内洗浄)のすすめ

コーヒー浣腸とは

(1) ガン治療法のひとつ

このコーヒー浣腸法は、ゲルソン博士によって始められた「ゲルソン療法」というガンの治療法のうちのひとつです。 このコーヒー浣腸によって肝臓の代謝機能を復活させ、各内臓全体の治療能力を高めることを主眼としています。

(2) コーヒーの役割

食物は消化されて小腸で吸収され、それが門脈という静脈によって肝臓に運ばれ、ここで解毒と再吸収、そして廃物の処理が行なわれます。つまり「解毒」「中和」「排泄」されるのです。このときにコーヒーに含まれるカフェインが胆管を拡張し、胆汁とともに総胆管を通り、十二指腸と小腸を通過し、最終的には大腸から便として排出されます。

(3) 肝臓を活性化し、胆汁の分泌促進、血液浄化が目的

大腸から吸収された有毒ガス(アンモニア、アミン、ヒスタミン、インドール、スカトール、硫化水素)や、有害物質(添加物・環境ホルモン等)が肝臓で解毒し無毒化されなければ、毛細血管に吸収されて血液は汚染され、血行障害やリンパのうっ滞を起こします。これは爪や皮膚、そして脳や心臓の血管など、全ての部分に蓄積され、身体の機能を低下させ、腰痛や肩こりをおこすもとを作り、癌や潰瘍性大腸炎、高血圧、心臓疾患、肝硬変、脳梗塞、リウマチなど、一切の病気にかかりやすい下地を作る要因となってしまうのです。 肝臓はこの有害物質を胆汁とともに排泄します。肝臓を活性化し、胆汁の分泌を促進、血液を浄化していくことがコーヒー浣腸の目的なのです。

(4) 血液の汚れを取り除くことが必要

ガンを始め、重大な心臓、肝臓、腎臓、糖尿病などの完全治癒をめざすために、かかせないのがコーヒー浣腸(腸内洗浄)です。ガンの栄養素となる各種の有害物質を解毒し排泄させ、血液の汚れを取り除くことが重大な各臓器の病気癒しには必要です。

(5) 症状により回数が異なる

病状によって浣腸をする回数が異なります。(重病の方は最初1日に2〜3回をすすめております。) 病状が悪いほど昼も夜も2〜3時間おきに行ないます。抗癌剤の副作用及び鎮痛剤を止めた事によって起こる症状にも有効であり、確かな効果が期待できます。

(6) 一日一回、食後は1時間以上過ぎてから

最初は一日一回、あせらずに始めましょう。胃腸の弱い方は、食後すぐに浣腸を行なうと胃が圧迫されたり、食べたものがそのまま一緒に排泄されてしまうこともあります。食後は1時間以上過ぎてから行ないましょう。

(7) 必ずビートオリゴ糖を

浣腸療法をはじめたら必ず、ビートオリゴ糖を摂取するようにして下さい。これは腸内環境を守るためです。(これはコーヒーに入れ、大腸に入れます。)還元作用のある塩(海のミネラル)はとても重要です。

コーヒー浣腸に必要なもの、用具

(1)浣腸器一式(自然落下式を使用)
(2)オリーブ油、紫雲膏など
(3)挽いたコーヒー豆(スプーン大さじ1杯)
(4)海のミネラル(1g)
(5)ビートオリゴ(2〜3g)
(6)浣腸器をつるすためのフック、ひもなど。

その他、治療する病気や体質によって、必要なものが異なります。お問い合わせ下さい。

浣腸の方法

コーヒー浣腸液の作り方

(1)水700cc〜800ccにコーヒーをスプーン1杯(軽く山盛り)入れて、
30分前後弱火で煎じ、約400〜500tにする。
(2)フィルターや茶漉しで漉した後、海のミネラル1g(約ひとつまみからふたつまみほど)、ビートオリゴ2〜3gを加えて混ぜる。
(3)容器に入れる時は水を加えて薄め、40〜43℃以内の温度にしてから浣腸する。(トータルで800〜1000cc位の量にする) 先生の指導によって量を調整して下さい。
熱すぎると火傷を起こし、冷たすぎると腸の働きが悪くなるので注意!くれぐれも容器内の温度には注意を払って下さい。

浣腸の方法

(1) チューブをピンチコックではさんで、流れないようにしてからタンクにコーヒーを入れ、フックに吊り下げる。
(2) ピンチコックをはずしてチューブの中の空気を抜き、再び止めておく。
(3) エネマパイプを肛門より挿入する場合には、必ずエネマパイプ、及び肛門にオリーブ油や紫雲膏などを塗ってから行なう。エネマパイプはなるべく肛門の奥3〜4pまで入れる。
(4) ピンチコックのロックをはずしてコーヒーを流し込む。
(5) 腸管内にコーヒーが入ったら、挿入したエネマパイプを引きぬいて10分〜15分ほどがまんし、排泄する。(すぐに排便してしまったら効果がないので、できるだけがまんして下さい。)
(6) 挿入したエネマパイプは水洗いした後、エタノールやミルトン(哺乳ビンの消毒に使用する)などに浸けて消毒してから乾かすと良い。(長時間浸けておくと、ゴムが変質することがあります。)

浣腸の内容

ここではコーヒーによる溶液を使用することをおすすめしております。ただ単に浣腸を行なうといっても、薬局でイチジク浣腸を買ってきて行なうというものではないのです。

便秘やダイエットでやせる為に腸内の代謝産物を排出させる為だったら、このコーヒー浣腸を行なえばよいのです。コーヒー浣腸は腸のぜん動運動を促進し、弛緩状態にある大腸から残存便、及び長期間腸内に滞ってしまっている宿便といわれるものを腸外へ排出する力となるのです。

なぜコーヒーなのか?

まず腸内にコーヒー溶液が注入されて10〜15分過ぎると、コーヒーの含むカフェインが腸から吸収され、門脈を経て肝臓に吸収されます。カフェインが肝細胞を刺激することにより、胆汁の生成が増え、胆管が開き、胆汁がたくさん分泌されるのがその効果なのです。

ただここで重要なのは、チューブを使ってコーヒー溶液を食道からではなく、肛門より流し込むという点なのです。

腸管内に有害物質が滞ると、大腸憩室というものが出来ます。さらにその憩室(5o〜1cmほどの粘膜の穴)に宿便がたまることによって大腸ガンが誘発されてきます。

また、腸の中が汚いままだと、口の中に出来る口内炎のようなアフタ性のものやポリープまで、様々な状態が大腸の腸管内に生じてシミや肌荒れの原因ともなってしまっています。

肉食の多い人の大腸は、粘膜が肥厚し、短縮し始めてしまうといわれています。そのことによって大腸内腔も狭くなり、消化しきれない大便の刺激によってケイレンを起こし、下腹部痛などが生じやすくなってきます。日常の中でよくお腹が痛くなる人などは下腹部の冷えからくるものも多いのですが、宿便の影響によるものが多いものです。さらに腸内細菌の働きが低下してしまい、蛋白質アミン等の有毒物質が生まれ、脳や心臓の血栓の重大な原因となっています。

他にも例えば、生理痛は、子宮の周辺をとりまく結合組織、及び子宮等を圧迫してくる、大腸のスムーズさを欠いたぜん動障害によって子宮外部と内部の粘膜の血液循環不全によって生じるものです。大腸の柔軟性をもった働きがとても重要なのだといえます。

腸内細菌のおはなし

便が臭いのは当たり前だと思っていませんか・・・?

われわれヒトの身体の中で免疫システムが特に発達した部位が「腸」です。「腸」自体が生体防御に働くと同時に、実はその中に棲みついている無数の「腸内細菌」の働きが、生体防御に重要な役割を果たしています。

この腸内細菌こそが、本来は感染症やガン、その他多くの現代病、その他生活習慣病と呼ばれる血糖値やコレステロールのひきおこす様々な全ての病気の予防や治癒に有効な働きをしてくれているのです。便やガスがとても臭いというのは消化管の消化力が低下し、腐敗菌のせいでたんぱく質が腐敗を起こし、アミン、アンモニア、インドール、スカトール、硫化水素といったものが発生したせいなのです。やはり自分でいやに臭いなと感じて不快な思いをしている以上は、何かしら健康にとってよくないことが起きていると考えなければならないのです。

悪臭は高タンパク食の食事が原因・・・?

【普通の悪臭以外の便のおかしな匂い・・・。特に下痢便からの特殊な匂い】
焦げ臭い下痢便小腸機能の低下による消化不良。
生臭いコールタール状の便消化管のどこかで出血している。
水状、泥状の下痢便から肉や魚の腐ったような匂いの便血液や粘液が腸から大量に出て分解されている。当然脱力感がある。

正常フローラの団結が生体予防を高める

われわれヒトの大腸には100種、100兆個の細菌が棲んでいるといわれています。その中には健康を促進する善玉菌と阻害する悪玉菌があります。また、通常の状態では人体にほとんど何の影響も与えないが、条件によって悪いほうにも良いほうにも寝返る「日和見菌」と呼ばれる細菌もたくさんいます。これらが腸という限られたスペースの中で、それぞれの種類ごとに縄張りを確保しながら、全体として「腸内フローラ」と呼ばれるひとつの集団をつくっています。

フローラとは、お花畑のことです。すなわち、まるで手入れの行き届いた花園のように腸内細菌たちは秩序正しい社会を形成しているのです。健康な人の腸内フローラは善玉菌優勢で、これを正常フロ一ラと呼びます。善玉菌の代表はビフィズス菌で、悪玉菌の代表はウェルシュ菌です。ところがフローラがアンバランスになり、何らかの原因で悪玉菌が増殖し、悪玉菌優勢の腸内フローラになると、血圧やコレステロール、血糖の調整がくずれ、血液中にもバクテリアが増え免疫力を弱め、さまざまな病気を誘発してしまうということになります。

乳酸菌優勢の状態(善玉菌の正常フローラの働き)

  • タンパク質を分解し、カルシウムの吸収を良くする。
  • ビタミン(B1、B2、B6、B12、葉酸)や、ホルモンをつくってくれる。
  • 腸内の腐敗を抑え、体の免疫力を上げる。
  • カルシウムの吸収をよくし、血圧をコントロールしてくれる。
  • 便秘をすみやかに解消。…便秘の腸内は悪玉菌の楽園…発癌物質が増えてしまう。
  • あらゆる下痢の予防に有効。…病原菌の感染を防いで下痢を阻止。

自分の腸年齢を「便」からチェックしてみましょう

善玉菌が減って腸内フローラが乱れることを「腸の老化」と言い換えることができますが、腸の老化の進み具合、すなわち腸年齢は、宿便の形となってその人の外観にもはっきりと現れてきます。例えば久しぶりの同窓会に出席したとき、みな同じ年齢であるにもかかわらず、非常に若く見える人がいるのにきづくでしょう。その差を生みだしている大きな原因の一つが腸の老化なのです…。手や顔のシミやシワも、腸の働きが被害を受けている姿なのです。腸はアコーディオンのように伸びちぢみを繰り返しながら、時速10cmの速度で内容物を動かしています。さらに腸内にポリープができたり、あげくは癌になったりしているのは腸の完全な老化のせいなのです。

●チェックボイント1

…便の色は「黄褐色」が理想。腸内フローラが乳酸菌(善玉菌)優勢のときは、便の色は黄色っぽい色になります。悪玉菌が優勢になると便の色は褐色が濃くなります。 柔らかくて黒い便が出たときは、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃癌などを疑う必要があります。

当然のことですが、浣腸を始めますと黒い便や、つぶのようにかたまった便、タール状のもの、いろいろな形状の黒い便が出てきます。

●チェックポイント2

…「やわらかい酸臭」が目安。便の臭いを生み出しているのは腸内細菌であり、臭いの材料となっているのは、腸内の悪玉菌がつくるインドールやスカトールなどの有害物質です。トイレの中にクサイ臭いが充満するような人は、腸内に悪玉菌が増えていると思っていただいてよいでしょう。特にトイレから出たあと、しばらくトイレに悪臭が残るほどの場合は、かなり腸内フローラが荒れています。早いうちに乳酸菌(善玉菌)優勢のフローラにもどさないと、病気を起こす大きな原因となります。一方、乳酸菌(善玉菌)のつくる酢酸や酪酸は、便特有の悪臭にはなりません。クサイというよりもむしろ酸っぱいにおいを生み出します。腸内にビフィズス菌を大量にもつ母乳児の便がくさくないのもこのためです。それほどにおわない、やわらかい酸臭がする程度ならば、正常な腸内フローラが形成されている証拠です。

浣腸を始めると便の臭いや色が正常の黄褐色に変化し始めます。

●チェックポイント3

…おならの臭いも悪玉菌のしわざ。悪臭の元になっているのは、タンパク質が分解される時に生じる、インドール・スカトール・アンモニア・硫化水素などです。お年寄りに限らず、若い人でおならのクサイ人が多いのは、漂白されすぎた米と肉食主体の欧米型食生活の結果として腸の老化が進み、消化吸収力がおとろえ、便秘がちになって腸内悪玉菌が増えてしまうためです。高タンパクをやめ、食物繊維が多い食事をとり、腸内フローラが乳酸菌(善玉菌)優勢に保たれてさえいれば、おならが少なくなり臭くなることもないのです。

このように、便の臭いや色は健康状態を見るバロメーターなのです。悪玉菌優位の便のくさい状態が「胃腸内異常発酵」といわれています。浣腸(腸内洗浄)は、「胃腸内異常発酵」に有効です。ともあれ、われわれヒトの身体を四六時中おびやかし続けている現代病といわれるような万病に勝つためには、病気になってあわてて病院に駆け込むのでは遅すぎます。病気になる前に身体に備わっている「免疫」と「腸内細菌」という二つの強力な特効薬の力をフルに活用し、その予防につとめることが、今赤ひげ堂が押し進めている浣腸の必要性なのです。

食卓のチェックをしましょう

確かに肉、卵、牛乳よりはDHAやEPAが多い青魚や植物蛋白(玄米や穀類)など、身体にとっては良いのですが、その青魚を毎日摂取しながら、黒糖ならよいだろうといって煮物に砂糖を毎日使い、豆腐、納豆などの豆類などが良いからといって高タンパク食を続けたりしていると、悪玉菌の繁殖と、それらの菌の有機化合物による副産物として有毒ガスが発生してしまうのです。(理由としては胃腸の消化力に大きく関係しています)

大腸内での腐敗物、代謝産物、老廃物の停滞がある証拠に、頭痛、膨満感、鼓脹(ガスが充満)、不快感、腹痛などの症状が、頻繁に見られるようになってきます。

さらに異常な食欲とか、食欲不振、吐き気、頭痛やめまい、肌荒れ、ジンマシンや関節痛なども、腸内環境の悪化によるものです。これは腸内の毒素や毒ガスが、腸壁のすぐ近くまで来ている毛細血管に吸収され、血中に入り、身体の大循環によってもたらされた各部の反応といえます。

☆ 食事内容については、自分勝手にメニューを考えないで、随時赤ひげ堂スタッフの先生にお尋ねください。

宿食、そして食毒とは…!?

腸内環境の悪化をもたらすものとして、「宿食」と呼ばれるものがあります。これは「宿便」とは異なった未消化で、消化管の中にうっ滞してしまっている物といえます。

「もたれる」という言葉があります。これは食べたものが既に消化されて良い時間なのに、消化されずにそのまま胃の中に留まっている状態です。このような時に多少の個人差はあれ、消化剤や胃がさっぱりするものを食べてごまかしたりしてしまっていると、その「もたれる」状況が頻繁に訪れる胃腸に負担がかかりすぎて、口臭のもとになってしまいます。

「宿食」はよく腐敗を引き起こしている場合が多いのです。腰部から背部の痛み、首や肩のこりも「宿食」によることが多いものです。さらに口臭、顔面の充血、および口内炎などが宿食の結果として多く見られます。一過性の耳鳴や視力の減退、鼻詰まりなども宿食によるものが多いようです。

浣腸をやったから何を食べても良いというのは間違いです。病気治しのための浣腸を行なっている期間の食事については重要なことですから、間違いのないようにお気軽にお尋ねください。

このページは浣腸療法の概略を説明したものです。実際に行ないたいという方は必ずご相談ください。